八月のifが好きです。

この投稿はBanG Dream! Advent Calendar 2017 15日目となります。

 

 

はじめまして、東工大山吹沙綾研究会(さーやテック)に所属しています、ろんだい というものです。

既にさーやテックのメンバーが2人、バンドリAdCに執筆しており、思い思いの事柄について執筆しています。その他にもバンドリーマーの方々が面白い記事を毎日書いているので、よかったらこちらのリンクから見て行ってください。

adventar.org

 

 なお、さーやテックの他のメンバーが既に執筆している内容から既に察しがついている方もいるかもしれませんが、私も山吹沙綾研究会なのに山吹沙綾については執筆しません。

 その辺どうかご理解とご了承いただけると幸いです。研究対象なんて基本どこもそんなもんだよ

 

 

さて、本題に移ります。

 

 

 

 

 

 

みなさんは「八月のif」という曲を御存じでしょうか。

 

 

 

アニメ「BanG Dream!OVAの挿入歌であり、ポピパ7thシングル「Time Lapse」のカップリング曲でもあります。

 

視聴動画はこちらです。(まあここ見てる人大概音源持ってそうなんですが)

詳しい歌詞は別サイトなどを参考にしてください。

www.youtube.com

 

「わたしたち もしも出会ってなかったなら

どんな夏が待っていたんだろう」

 

 

「やっぱりね いつかは 出会ってたのかな」

 

 

「わたしたち 今はこうして出会っているのだから

過去のすべてありがとう」

 

 

「"もしも"じゃない "今"を 抱きしめている」

「ただひとつの"今"を 歌い続ける」

 

 

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珍しく沙綾が香澄とともにメインで歌っている曲ですね。

歌詞も最高にエモくて好きですし、比較的ゆっくりしたメロディから夏空とは違った、切ない"夏"が感じ取れて最高に好きです。切なさがにじみ出る曲なのに歌詞の内容が非常に前向きにまとめられてて歌詞だけでももう好きがあふれ出ますね。作詞家天才か。2人が織り成すハモリもとても好きです。

 

違う夏

 

探してた?

 

それぞれ

 

夢追いかけた?

夢追いかけた?

 

 

鳥肌が立ちますね。ここ以外にもハモリポイントが数多くありますが全部好きです。

 

"if" ということで、"もしも"をテーマにした歌詞なのですが、歌詞を全部見ていくとあまり"もしも"については言わずにむしろメインは"今"であることがうかがえますね。

"いつか出会う"ポピパのメンバーを香澄と沙綾が代表して象徴しているようです。

 

 

もしもを語るフリしつつやっぱり"もしも"なんて考えずに"今"を生きる、というところ最高にロックですね。エモいです。

 

 

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ちなみにバンドリじゃないですが他にも"もしも"を歌いつつ"今"を大切にする歌詞の内容の曲ってありますよね、それも好きです。

 

 

ちなみに何故香澄に加え沙綾がメインで歌っているのか、については、OVA本編ではステージにドラムセットの準備が間に合わなかった、という設定理由になっているのですが、ここで私はもう一つBanG Dream!というプロジェクト全体に関わる意味があるのではないかと考えました。

 

ここで、ポピパが語らなかった"if"について私が代わりに語っていきましょう。

 

 

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はい。聖書小説版BanG Dream!になります。

ボンオドリのみなさんにとってはもはやおなじみですね

 

一度読んだ方ならわかると思いますがキャラ設定がアニメと全然違います。

ここから先は小説版のネタバレしかする気がないので苦手な方は我慢して読んで下さい。

 

 

 

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まず初めに、ここでの沙綾は、他の4人とは違い1人だけ定時制で、まず普通は顔すら合わせる機会すらないということですね。(有咲も学校に来てないので顔を合わせないですが)

 

彼女は実家のヤマブキパン(ヤ〇ザキパンじゃないよ)を手伝う、というか切り盛りするために花女の定時制に通っています。

 

しかし物語を突き動かす香澄に、4人のなかで最初に友達になるのは沙綾でした。途中まで机の落書きで会話しあうだけの関係でしたが、物語の中で確実に香澄の支えになってました。

 

 

 

小説版でもアニメ版でも沙綾は香澄とメンバーの中で最初に友達になり、最後にPoppin'Partyに加入するという流れですね。if展開になってキャラ設定や性格などが完全に変わったとはいえ変わらないものであるということですね。この辺が「やっぱりね いつかは 出会ってたのかな」につながってくるところかなと思います。

 

 

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かすみさあや初エンカ(アニメ1話)

 

 

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 アニメ版加入シーン、小説では蔵に押しかけてきましたがアニメでは小説で出演しなかった人を含めいろいろな人の手に元気づけられ助けられ、ライブ会場に押しかけてきました。あれこのシーンどっかで見覚えあるような

 

小説版の沙綾はみんなと一緒に学校に通うことはできませんでしたが、アニメ版では他の4人と同じ全日制で花咲川女子学園に通っています。(その代わり有咲が別のクラスですが)

 小説版を見た後だとみんなと一緒の時間に登下校する沙綾を見て何かほほえましい気持ちになれますね。

 

ポピパは全員が例外なく小説版とアニメ版で性格が大きく異なりますが沙綾はその中でも性格の改変が穏やかな気がします。やはり家族思いの優しいお姉ちゃんキャラは一貫して変わってなさそう。中学の頃バンドやってて、親が倒れたことでメンバーに迷惑をかけてしまい、その責任などを感じて辞めた、というところまで一致してます。(その代わり母親が死んでたり兄弟構成が変わってたり父親が明らかに別人だったり...さすがにスティック3本持たせてた意味や誕生日変えた理由は知りませんが)

 

 

小説版では話の流れは7月7日に沙綾が加入し、それから月日は流れ秋の文化祭で演奏する時まで話が飛んでいるのですが、そこには夏の間も猛練習していたと書かれています。その時に小説版の香澄たちPoppin'Partyが八月のifを作曲して演奏していたのかも...? 歌詞の内容的に小説版基準でも解釈できると思います。世界線が変わっても、性格や背景が変わってもやっぱり出会ってバンドを結成した5人と考えると、何か意思とは離れたところで未来が揺らめくような運命じみたものを感じさせられますね。

 

小説版のポピパはBanG_Dream!の名のもとに導かれましたが、アニメ版のポピパはBanG_Dream!の名のもとに導かれた小説版のポピパに導かれたのかもしれません。(そうでも言わないといろいろ説明できないところがありますね)

これを踏まえて、八月のifの沙綾は「やっぱりいつかは出会ってしまうポピパのメンバー」のほかに、「別の世界線で設定がバラバラになったポピパ」を象徴しているようにとらえることもできると思います。

 

笑った日を、泣いた日を、それは曲が共通しているけど別の世界線では別の日を指すことになるのでしょう。

 

"夢"を見た、"夏の忘れ物"、これはもしかすると別の世界線のポピパを表すのかもしれない。

 

 

 

 

おそらく小説版の物語は"立ち止まって"しまうのでしょう。

 

それでも、"今"を歌い続けるアニメ版のポピパたち。

それぞれの彼女らにとって、それがただ一つの"今"なのだから。

 

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まとめ

 

 

アニメのOVAで挿入された、あまりストーリー本編とは関係なさそうだった「八月のif」ですが、踏み込むところまで踏み込んで解釈してみると(多少強引ですが)バンドリのというプロジェクトの全体的なところまでいろいろと考えられますね。八月のifだけじゃないですがいろいろな曲でいろいろな解釈が可能です、これからもいろいろ考えを深めていきましょう。

 

小説版の話をかなり多めにしましたが、もし小説版を読んだことがないよ、という方がいれば一度手に取って読んでいただけると幸いです。いきなりPOPPING!とか言い出しちゃう沙綾ちゃんかわいい

 

 

最後に

 

独自解釈を思いついた分だけ書き連ねたけど間違ってるところあったらすみません

 

さーやテックなのに山吹沙綾について研究してなくてすまんね

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

ガルパのストーリーはif展開ではないのか?ということについて

 

ガルパのストーリーはほとんどアニメ寄りと言っても過言ではないですが、最初のポピパとロゼリアの会話など、単純にアニメのSPACEの閉業後とは解釈しづらいところが多々あります。この一件に関しここで私の見解を述べたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご都合主義だと思います。

 

 

 

よってアニメ時空と考えて良いと思います。以上です。

 

 

設定がポピパに関してほとんど変わってないし(たえがバイトしてない程度)、SPACE閉業後に何らかの力でSPACEの一件だけ忘れてしまっただけですね。

この場を借りて忘れ去られたSPACEとそのオーナーこと都築詩船さんに合掌。

 

 

いつか世界線の狭間からオーナーに「やりきったかい?」と聞かれても大丈夫なようにガルパをやりきりましょう!

 

 

 

???「あたしゃまだくたばんないよ」

 

 

 

では以上となります。長々と失礼しました!